独自に算出したモメンタム値、Win Potential値は以下のようになりました。

 GameFlowCast

終始49ersがモメンタムを握り、思っていた以上のワンサイドゲームとなりました。


■予測との比較

予測との比較
49ersは徹底的なランヘビーで攻めました。予測よりも倍以上走り、試合を支配しました。


■パッカーズオフェンス

パスプロはいまいちでしたがランブロックは悪くなかったように思います。前半終了時点でのランのプレーコールの割合は約40%でしたが、もっとランをコールしてよかったと思います。実際、第2Q残り912秒からのドライブではランを続けてコールし、オフェンスを進めることが出来ていました。短いパスへの49ersDB陣のリアクションがよく、思うようにドライブを進めることが出来ませんでした。

 

■パッカーズディフェンス

中のランはまあまあ止めていましたがストレッチするランに全く対応できていませんでした。DB陣もカバーしきれずPIで止めるしかない、といった印象でした。

 

49ersオフェンス

OL陣、TEジョージ・キトル、FBカイル・ユーズチェックのランブロックが非常に良かったです。DL陣を圧倒していました。

特にアウトサイドゾーンなどのストレッチするランにおいてDLをコントロールし、セカンドレベルまでOLが上がる余裕が十分にありました。モスタートのスピードも相まってNFL史上初のプレーオフの1試合で200ヤード以上ラッシュ、4TDという素晴らしい記録を残しました。

 

49ersディフェンス

しっかりとコンテインをし、パスプレッシャーをかけることが出来ていました。またDB陣も大量リードをしている状態でもビッグゲインを許さず、安定していました。

 

■全体

49ersは全プレーのうち実に84%がランと、徹底してランプレーを選択しました。パッカーズは第2Q残り6分弱で17点ビハインドという状況でのエクスチェンジミスによるターンオーバーが痛かったですね。あれで勝負が決まった感がありました。キックオフにおけるマフやインターセプト、エクスチェンジミスなどパッカーズはかなりお粗末な試合でした。ランヘビーでなくても49ersが勝っていたと思います。それくらい実力差のある試合でした。

チーフスはキトルとユーズチェックがツインでレシーバーの位置にセットしていたらそちらへのスクリーン・スイングパスに要注意ですね。

 

■スーパーボウルへ向けて

49ersはオフェンス、ディフェンスともにバランスが取れたチームとなっていますね。今回はランが目立つ結果となりましたがガロポロも要所でパスを決めており、ラン、パスどちらでも攻めることが出来ます。ディフェンスもルーキーのニック・ボサやアリク・アームステッド、ディー・フォードなどがQBへプレッシャーをかけることが出来、リチャード・シャーマンを始めとするDB陣はタイトにパスカバーが出来、と非常にバランスが取れています。

チーフスとの対戦において課題となるのは①DTクリス・ジョーンズをどう攻略するか?②マホームズを誰がどうやって止めるか?の2つだと思います。

①については、コンボブロックやトラップブロック等で無力化することが必要ですがそれすらも弾き飛ばされそうな気がします()

②については、マホームズを4メンラッシュだけで捕まえるのは厳しいと思うのでブリッツを入れるか、スパイを付けるか、となりますが①同様難しい課題になりそうです。